第11回〜20回

第1回〜10回 第21回〜30回 第31回〜40回

第11回

 ゴールデンウィーク、都内では東京ミッドタウンや新丸ビル、美術館などの新名所がにぎわったようだ。僕もGW半ばで早く仕事が終わった日に、大型電器店へ出かけてみた。必要なものがあったわけではなく、僕にとって電器店は新名所ほどの楽しみがあるのだ。

 まずはコンピュータのある上の階へ。外国人も多く、ここにいる外国人は何故かみんな日本語ペラペラ。感心しながらMacのコーナーへ突撃。大きなモニタや新機種に触って、いいな〜いいな〜としばらく遊んでから下へ降りていく。あちこちチェックしながら今度は外国人観光客と若者で溢れるipodのコーナーへ。周辺機器や接続機器はあったら良いなと思った物が、どんどん出来ている。一番感心したのは、やたらに詳しい(プロだから当然だが)店員さんが滝のように説明してくれる上、外国人観光客相手に、その知識を英語でもしゃべりまくっていたことだ。大きな声では言えないがAストアのスタッフよりも電器店のMacコーナーの人の方が数段詳しい人が多い。

 ほんの数時間店内をうろついて、さあ帰ろうかと思った僕の手には、何故か数枚の領収証とお届の控え。もう一方の手にはお持ち帰りの大きな袋。何が起こったんだ?記憶にない。でもそう言えば「これください!」と何度か言ってしまったような気もする。それが気のせいでないとすると、電器店には何か仕掛けがあるのではないかと疑いを持つ。僕らに分からない電波が店内を流れていて、僕らが買い物をするよう集団催眠をかけているのかも知れない。僕は心がきれいだから特に催眠が効きやすいのだろう。家に届いたらゆっくり考えてみよう。

 2007/5/10

第12回

 最近、雑誌やテレビの取材が時々来るようになった。しかし、取材されるのは決まって家のネコ達。中でもメイちゃんは大人気だ。普段はわんぱくで暴れん坊の悟空が、僕になついて犬のように僕の後をついて回る。外に遊びに出ても悟空は口笛で呼び戻せる。それに対してメイちゃんはおとなしくて女の子らしくて、時々やさしく甘えて来るけど、後は気ままに過ごしている。

 もう一匹ミーグルズというネコがいるが、この子はもう年をとってきたのでいつでもおとなしいし、人見知りをするので、取材陣が来たらもう見つけるのは不可能だ。ところが、普段おとなしいメイちゃんは取材陣がくると、もう大サービス。ベストショットをこれでもかと見せつけ、誰にでも甘えて可愛がられて、女王様状態。悟空がちょっとでも近寄ろうものなら、かみつかんばかりに追い払う。

 グラビアアイドルは聞いたことがあるが、メイちゃんはグラビアネコだ。そして僕はまさにステージパパ。取材の前はメイちゃんのご機嫌をとり、毛並みを整え、終わると褒めて褒めてご馳走しまくる。この前の取材でネコのしつけはどうしていますか?と聞かれ、「全くしません」と答え驚かれた。だって、こんなに可愛いネコにしつけなんて出来る訳ないよね。親ばかと呼ばれようと何と言われようと僕は全然構わない。だってとにかく可愛いんだよ!

 2007/6/8

第13回

 最近は健康ブームというよりもメタボブームと言ってもいいほど、何処へ行ってもみんながメタボメタボと騒いでいる。どうも肥満や太り過ぎと言う言葉をカタカナにしてきれいに飾っているようで、危機感が薄れているように感じるのは僕だけだろうか?

 いずれにしても、みんなの興味が健康に向いてくれる事には大歓迎だ。誰もが楽して痩せようと様々なグッズやダイエット食品が氾濫する中で、ブームとなったブートキャンプのDVDは、すごくハードで僕もついていけなかったが、みんながトライする気持ちは大いに応援したい。例えタコ踊りになっても怪しい宇宙人のパフォーマンスになってもいいじゃないか!流した汗は無駄ではないし、ついて行けない悔し涙も美しいはずだ。

 相変わらず通販ではブルブルとかユラユラも好評販売中だそうだが、馬に笑われないように程々にしようよ。乗馬のつもりが馬に蹴られてなんとやら?とかね。ところでビリーの次は「ブルース・ウィルスのダイ・ハードキャンプ」なんてサバイバル系が流行るんじゃないかな?意外とはまるかもね!

 2007/7/10

第14回

 夏の暑さにはまいるけど、それでも毎年トレーニングも柔道も夏中続けられる。こんな身体だから汗の量は半端じゃないけど、水を浴びるほど飲んで、もちろん頭から水も浴びる。特に柔道をやるときは練習の途中で何度も頭に水を浴びる。

 ところが今年の夏はいつもと違う。8月に入ってからの暑さも凄いが、お客さんが夏休みモードで少し時間に余裕があるのに、どうもトレーニングに身が入らない。と言うのも、秋に柔道の昇段試験があるので、最近はもっぱら形の稽古ばっかりしている。大御所達や、普段僕がトレーニングを教えているけど、柔道は高段者の若者たちがみんなで教えてくれる。家に帰ると形のビデオで復習だ。

 みんなが教えてくれるのには訳がある。単純に僕が形が苦手だからだ。しかし、昇段には柔道が強いばっかりでは認めてもらえない。高齢の師範の先生達は人間を超越した仙人みたいだ。最近日本の国技のトップがなにかと話題になっているが、あちらにも強いだけではトップに立てないようなシステムがあればいいのにね。でも僕は柔道に「形」があっていいけど、試験にはなければ良いなあと思う。そんなこんなで何だか形の練習バテしている2007年の夏だった。

 2007/8/10

第15回

 先週の台風はすごかった。木曜日、お昼頃会員さんと一緒に新宿御苑へ行ったころは、時々スコールのような雨が降る程度で、歩いている人も少なかった。そんなにひどくなるとも思わずに夜までパーソナルトレーニングの予約があったので、仕事が終わったのは夜の9時過ぎ。何だか外が荒れてきたかなと思いつつも帰路についた。電車はスムーズで家の最寄り駅についたものの、そこからの道のりはすごかった。
 あっという間に傘が壊れ、道端に落ちている既に壊れている傘の中で僕のよりましなのをいくつか組み合わせてさしてみたものの、瞬く間に全てぺしゃんこ。もうあきらめて傘なしで歩くことにしたけど、今度は風が強くて進まない。100kgの僕は進まない程度だけど、普通の人達は、どんどん風に追いやられていく。
 いつもの倍の時間をかけて家にたどり着くと、ネコのゴクウが車の下から「ニャ〜」。あわてて抱き上げると、ゴクウはいつもの暖かい僕を期待していたのにビショビショで冷たいのに驚いて、思わず迷惑顔で家の中へ逃げ込んだ。僕も既に服のままシャワーを浴びた後だが、暖かいシャワーに逃げ込んだ。

 2007/9/10

第16回

 今日は以前なら体育の日だったのに、曜日で休日が決まるようになってからは何だか勝手が違う。ちょうど今日は久しぶりのTV番組の収録がある。番組全体はよく分からないが、僕が出るコーナーは何人かの男臭い出演者がテーマを抽選で決めて、そのイメージを「シシュウ」すると言うのだ。

 打ち合わせに行っても何だかよく分からない。「シシュウ」って何だ?よく聞いてみると布に絵を書いてその上を糸で刺繍するんだそうだ。全員目が点点点…。糸って事は針を使うの?針に糸を通すの?チンプンカンプンのまま帰ってきて、周りの人に「シシュウってどうやるの?」と聞いても、僕の口から出る「シシュウ」は「刺繍」とは全く結びつかないらしく、みんな?????。

 やっとやり方は聞いて、イメージトレーニングはしたものの、実際には針に糸を通す段階でタイムアウトするんじゃないだろうか?どう考えても僕が「刺繍」なんて無理がある。そこがプロデューサーの狙いらしいが、狙い過ぎで外すんじゃないだろうか?せめて料理とか、丸太小屋を作るとかにしてくれないかな?どちらかというと、作るよりも壊すほうが得意なんだけどな。

 2007/10/10

第17回

 先日NHKで人間の骨髄の中の細胞を利用して、人間もトカゲのように再生できるという番組をやっていた。脳梗塞で一部の死んだ脳を骨髄の液を点滴することによって、再生させることが出来たというもので、まだ実験段階だが日本でもほぼ効果が立証できているそうだ。ドイツでは心臓が弱った人に骨髄の細胞を直接心臓に投与して、心臓の機能が3倍にもなったそうだ。骨髄は自分の身体から取ったものを使うから、拒絶反応も全くないというのもうなずける。

 最近僕も年齢とともにさらに健康に気を配るようになったが、脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病の心配はあまりしていない。心配なのは膝や腰の関節だ。長年のパワーリフティングと柔道のおかげで僕の膝の中には全くクッションがない。ミシン油でもなんでも注射したい気分だ。そこで弘岡先生に聞いてみると、骨髄の細胞による再生は関節にも有効だそうだ。日本でも最近実験している大学があるらしい。

 関係者の皆様、僕、喜んで実験材料になります。ご連絡お待ちしております。

 2007/11/12

第18回

 街中がクリスマスムード一色で、あちこちでイルミネーションが素晴らしくきれいに飾られている。敬虔なクリスチャンとは言い難いが米国で生まれ育った僕は、クリスマスソングが聞こえてくると様々な楽しい思い出が込み上げてくる。きっと日本でも子供たちにとってはクリスマスは沢山の思い出が出来る一大イベントなのだろう。
 そろそろ年末ということもあって、クリスマスというと何となく一年を振り返るようになって、ああ今年もまあまあだったな〜とホッとする時期でもある。みんなも一年のはしゃぎ納めで盛り上がって、クリスマスが終わるとさあ年を越すぞとすごく前向きな気分になるよね。
 そんな何とも楽しいシーズンだが、僕には一度だけ暗〜い思い出がある。日本に来てまだ京都に住んでいたころ、怪我や病気で入退院を繰り返していた年があった。12月も20日を過ぎると入院患者さんも年越しを自宅でと、徐々にベッドが空き、結局最後はぽつ〜んと僕一人。病院の職員さんや看護婦さんも殆どいなくなり、僕に何かあったら誰が助けてくれるんだろうかと心細くて、世界中から取り残されたような気分だった。
 それ以来、年末は病気や怪我をしないよう心がけている。だって思い出すだけで泣きそうなんだもん。

 2007/12/11

第19回

 皆様、新年あけましておめでとう!ございます。

 大騒ぎで年末年始を乗り切って、気が付けば2008年、平成20年、いよいよ厚生労働省のメタボ施策が大きく始動する年だ。僕は今まで、例えBMIが多くても、健康診断でドクターに標準体重オーバーと言われようとも「この身体は筋肉だから問題ない」と言い続けてきた。しかし、最近の自分の食生活を見直すとどうも忙しさにかまけて手っ取り早く食べられるもの、満足感があるものを優先させてきた。気が付けば、もしかして僕もメタボデビューかもと不安になってきた。

 メタボや病気を警告するドクターの見た目が健康ではないという話はよく耳にする。僕も気をつけないと仲間入りしそうだ。お客さんに別の意味で安心感を与える指導者になるのはカッコ悪い。

 しかし、以前にも話したが、このメタボリックシンドロームという名称はやっぱり問題があると思う。だって、「メタボちゃん」と言うと何だか可愛くて、そんなに深刻に聞こえないよ。それでもメタボの人は、今日か明日にでも心臓や脳の血管詰まりでばったり倒れ、長〜い寝たきり生活を始める可能性「大」なのだから、のんきに構えていられないよ!株価より恐い血糖値、石油より気になる内臓脂肪。みんな気をつけようね!

 2008/1/8

第20回

 1月は何かとパタパタと過ぎて、2回も雪が降って、風邪もひいたりして忙しかった。風邪をひいてもお客さんはやってくる。「風邪が移ったら困るよ!自主トレをするから帰れ!」と暖かく励まされながら頑張り通した。今回は市販の風邪薬で乗り切ったからそんなに重症ではなかったけれど、市販薬は体重60kgの人に合わせてあると聞いて、僕は毎回1.5倍の量を飲み続けた。

 某広告会社の新年会に呼ばれ、イベントの腕相撲大会で審判をやったのはそんな風邪ピークの日だった。当日はスーツで決めて、打ち合わせ通り観音開きの扉の前で待っていた。先方はロッキーのテーマ曲を用意し、「スタッフが右の扉を外側に開けたら出てくださいね」と言われ一歩扉に近づいたその瞬間、打ち合わせになかった左の扉が勢いよく内側に開いた。顔面衝突!おでこから流血したが音楽は始まっている。そのまま顔面血だらけでロッキーのテーマとともに舞台に上がった僕に、盛り上げるための仕込みだと思った人が殆どだった。

 僕も風邪と薬で朦朧としていたから、そんなにひどいと思わなかったが、3日も経つと傷口の周りは腫れて黄色や緑や紫に変わっていった。何故かこの話を聞いた人たちはその間違えてドアを開けた人の心配をしている。そりゃ、朦朧としていなかったら彼も無事ではいなかったかも知れない。

 2008/2/8

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