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 第2回 「春先の健康管理」

 いよいよ早春、3月になりました。この時期、人間には二つの種類が見られます。一方はまだ冬のまま、厚いコートを着込んでいます。気温が上がって来ると赤い顔をして額に汗を浮かべて、身体がオーバーヒートの状態になっています。もう一方は、いわゆる前向きな人で、「もう春だ!」と暖かいからと言って、薄着をする人。寒いのに無理をして身体を冷やしてしまうことがあります。両方とも身体にとっては悪い影響がありますが、どちらかというと前者の方が安全です。日中に暖かくなったらコートを脱げばいいのですから。しかし、薄着の人はどうしようもない。ちょっと気温が下がるとすぐに風邪をひきます。

 冬から春への季節の変わり目は肉体的にもストレスが高い時期なので気を付けないといけません。この話は春に限ったことではなく、どの季節でも変わり目は同じことが言えます。但し、3月は気候の変化による肉体的なストレスだけではなく、精神的なストレスの高い時期でもあります。卒業式、社会では年度末、様々な転機を迎える方も多いでしょう。また年々増え続ける花粉症には、もう悩まされていることでしょう。だからこそ、季節の変わり目は、あらゆる面での身体への影響を考えて自己管理をする必要があります。

 自己管理をするにも、どういうふうに何に気を付ければいいかを知らないと出来ません。
 この冬から春への気候の変化には、まずいつもより食事に気を付けて、睡眠不足にならないように注意します。この時期は身体が体内のシステムを「冬モード」から「春モード」へ調整中だと考えてください。温度や湿度の変化へ対応出来るように、体内のシステムを変更している時期です。そこで、この調整中にはいつもより眠くなったりすることもあるようです。これは自然な体内の働きなので、無理に止めたり無くすことは出来ません。

 解決策としては、先ほどの食事に気を付けることと、睡眠を多めにとることに加え、軽い運動を取り入れて、この調整がスムーズに出来るように手助けをすることが可能です。無理に考えなくても春になると、自然にちょっと散歩に行ってみようかとか、テニスやピクニックに行こうとか、「身体を動かして欲しい」という身体の要求に自然に気持が応えるようになっています。どんなに世の中が近代化しても人間の身体と自然というのは深く関係していて、そこがまた素晴らしいと思います。

 しかし、最近は冬の間も暖房が効いた室内にいることが多いから、そのせいで自然の調整システムがうまく当てはまらないこともあるようです。これは、身体があれ?冬の筈なのに暖かい?そろそろ春なのに調整しなくていいのかな?と迷ってしまい、調整システムが誤作動したり、作動しなかったりで、その結果身体によけいに負担がかかってしまうのです。これも年間を通して自己管理をする上で、頭の隅に留めておいて欲しい要点です。

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